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力のモーメントについて

力のモーメントのつりあいで、テキストP.25で、

「回転しない条件、力の作用線が1点で交わる」

と解説ですが、

「回転しないとするならば、力の作用線が一点で交わる。」

つまり、

P ⇒ Q  の論理式みたいに、

回転しない ⇒ 力の作用線が1点で交わる。

上記のような理解で正しいのでしょうか?

あと、詳細を付け加えると

回転しない ⇒ 力の作用線が1点で交わる。
          
なぜなら、ある1点を中心とする円を考えると、

力のモーメントの定義「力のモーメント」=「作用線までの距離」×「力の大きさ」

原点(作用線の交わる点)を通過する直線は、原点から作用線までの距離は0になる。

したかって、すべての力もモーメントが0である。だから回転しない。

1点で交わらないと、作用線までの距離が生じる。ゆえに、力のモーメントが発生し、打ち消す力が無ければ、回転する。

こんな感じで理解しています。

正しいのでしょうか?

返答お願いします。


●講義への感想:

追加質問等の返答もよろしくお願いします。

個人的な目標ですが、年内には、力学を終わらせたいです。

至らない生徒ですが、ご指導お願いします。


ほぼ大丈夫です。

一箇所、確認するとすれば、

>すべての力もモーメントが0である。だから回転しない。

についてです。

「力のモーメントが0ならば、回転し始めない」

というのが、正確な言い回しになります。

ここで、イメージしているのは、最初から一定の角速度で回転している場合です。

この場合は、力のモーメントは0ですが、回転しています。


つまり、一点を固定しているとき、

力のモーメントが0ならば、角速度が一定。

特に、最初、角速度が0ならば、そのまま静止し続ける。

ということになります。


だから、静止 → 力のモーメントが0 は正しいのですが、
     力のモーメントが0 → 静止 は、誤りなのです。

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