『微積で楽しく高校物理がわかる本』で使う数学を、無料で講義します。
僕が、今回の数学サポート講座を開講しようと思ったのには、2つの理由があります。
一つ目は、だれもが物理を学べる環境を作りたいと思ったのです。
理系文系の区別や、学年を超えて、多くの人が物理の面白さを体験できる場があったらいいなと思いました。
ただ、現状ではそれは難しいです。
物理を学ぶためには、その前に乗り越えなければならない壁があって、多くの人は、その壁にはねかえされてしまうのです。
文系の人、高2以下の人、ずいぶん前に高校を卒業していてすっかり忘れてしまっている人などが物理を学ぼうとするとき、壁になるのは、数学です。
物理には、たくさんの数式が必要となり、それらの数式を扱うときには、高2・高3で
学ぶ数学の知識が必要になってきます。
具体的にいえば、三角関数、ベクトル、微積分の3つの知識が必要になります。
ですから、まず、必要な数学を勉強できるようにしようと思いました。
物理を学ぶのに必要な数学を、無料で講義します。
皆さんと物理の間に立ちふさがっていた壁を粉砕します!
そうすれば、その後の物理の勉強がスムーズに進められるのではないかと思っています。
これが、一つ目の理由です。
2つ目は、高校物理のゆがみについて、行動を起こしたいと思ったのです。
物理をちゃんと理解するためには、微積分は不可欠です。
これは、物理をまともに勉強した人なら誰もが知っていることです。
力学を作ったニュートンが、運動をあらわすために、必要に迫られて微積分を作ったのです。
物理と微積分は、一緒に生まれたもので、不可分なものなのです。
では、なぜ、高校物理では微積分を使わないかというと、物理がスタートする高2の4月には、まだ、微積分を習っていないからです。
そのため、「微積分を使わない物理」という独特で奇妙なものを作り出し、本来の物理の姿をゆがめて公式を暗記させて、物理の姿を高校生に誤解させてしまっているのです。
そのような奇妙な物理を学んで大学に入ると、今度は、まったく違う考え方で展開される本当の物理に面食らってしまいます。
高校物理と大学物理は、スムーズにつながらないのです。
いったい何のために、その独特にゆがんだ「高校物理」を勉強しなくてはならないのでしょうか?
本当なら、高校生のときから、ちゃんとした物理を学んだほうがよいのではないでしょうか。
微積分を使った物理を学べない理由は、高校2年生の4月に微積分を習っていないということだけなのです。
でも、物理に必要な微積分なら、3日でマスターできます。
それをマスターしてしまえば、微積分を使って物理を勉強することに、何の妨げもありません。
この「物理のための数学サポート講座」は、本当に物理をちゃんと学びたい人に、道を切り開くものになると思っています。
これが、2つ目の理由です。
この無料講座のテキストとして、『微積で楽しく高校物理がわかる本』を使います。
この本の第2章は、「物理のための微積分超入門」というタイトルで、物理に必要な微積分について説明しています。
また、付録では、物理に必要な三角関数について説明しています。
原稿では、ベクトルも付録に収めていたのですが、ページ数の関係で削除することになってしまいました。
そこで、その原稿をPDF化して、受講者に無料で配布します。
よって、『微積で楽しく高校物理がわかる本』+PDFテキストを使って、必要な数学を講義します。
受講するにあたって、みなさんにお願いがあります。
数学サポート講座は、いわゆる「学習教材」ではありません。
田原真人(たはらまさと)という血の通った存在である講師が、血の通った存在である皆さんに向けて発信する肉声です。
受講者の皆さんのことを思い浮かべながら、早起きして講義をしています。
ですから、皆さんも、この講座を、僕の肉声として受け取ってほしいのです。
そして、出来れば、皆さんの肉声も「メール」という形で、僕に送ってください。
この相互のやり取りの中で、インターネットというバーチャルな世界でありながらも、そこに、実際に生きている人間同士が生み出す熱気を持ち込めると思っています。
僕は、この熱気が、とても大切だと思っています。
講義が終わると、(送信)というボタンが現れます。
そのボタンを押して、講義に関する感想なり、質問なりを、ぜひ、送ってください。
送っていただいた感想や質問は、メルマガやサイトで紹介させていただきます。
(引用拒否の場合は、その旨、書いていただければ引用しません。)
●講義時間
講義が記録されている時間が約60分で、問題練習をする時間を加えると、講義を受講するのに必要な時間は約90分になります。
★物理のための三角関数・超入門 約90分×1
★物理のためのベクトル・超入門 約90分×1
★物理のための微積分・超入門 約90分×3
●講座形式
PCレターを使用します。Windowsのパソコンからしか見れませんのでご了承ください。PCレターを見れる条件については、こちらをご覧ください。