電気を学ぶときに、
最初に「電場と電位」の話をし、
次に、コンデンサーの話をします。
コンデンサーを学ぶと、
「電場と電位」をどのように使うのかが分かって、
逆に、「電場と電位」への理解が深まります。
だから、第1講で、「電場と電位が分かりませーん」という人には、
とりあえずコンデンサーが終わるまで、
質問を待ってくれるように言います。
多くの場合、コンデンサーが終わると、
最初に感じていた疑問の多くが解決します。
僕がコンデンサーの授業をするときには、次の順番で話をします。
(1)電気力線がどのように定義されたのか?
(2)平面状電荷の作る電気力線はどのようになっているのか?
(3)平面状電荷の作る電場の大きさを求める。
(4)平面平行板コンデンサーのつくる電気力線はどのようなっているのか?
(5)極板間の電場の大きさを電気力線密度から計算する。
(6)極板間の電位差を、「1Cの持つ位置エネルギー」を計算して求める。
(7)電気容量の定義を、電荷を蓄える容器の図を描いて説明する。
(8)平行板コンデンサーの電気容量を定義する。
(9)V−xグラフを書き、電位の下り勾配が電場になっていることを確認する。
これらを、ふむふむとうなずきながら
読むことのできたあなたは、
コンデンサーをよく理解していると思います。
意味が分からなかったところがあれば、調べてみましょう。
コンデンサーのしっかりした理解へ、一歩近づくはずです。