回路方程式を立てるときに設定する電流の矢印の向きは、「電流の流れる正の向き」を表しています。
ですから、実際に流れる向きとは、直接関係ありません。
複雑な回路では、あらかじめ電流が流れる向きが分からないので、適当に正の向きを設定して、変数として電流をおきます。
回路方程式と、キルヒホッフ第1法則を連立して解いた結果、I>0と出てきたら、最初に設定した向きに電流が流れるのだということが、そのときにはじめて分かります。
I<0と出てきたら、逆向きに流れるということが分かります。
交流回路や、振動回路では、電流の向きが時間と共に変化するので、どちらかの向きを正にとって表します。
設定した向きを正として、電流が、+ − + − と振動するのです。
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