力のモーメント
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予備校の授業アンケートで、力のモーメントを扱うと、
「力のモーメントが苦手だったのですが、やっと分かりました。」
と書いてあるものが多いです。
どうやら、力のモーメントを苦手にしている人は多いようです。
学習のポイントは以下の点になります。
(1)力のモーメントが、物体を回転させる力であることを理解する(てこの原理の拡張)
(2)力のモーメントの定義を「中心から作用線までの距離×力」で理解する。
(3)力のモーメントのつりあいを立てるときに、どの点を中心に選ぶとよいのか分かる。
→ 作用線がたくさん交わっている点を中心に選ぶと、式が簡単になります。
(4)力のモーメントがつりあっているときには、作用線が一点で交わっていることを
理解する。
(4)を知っていると、センター試験の図の選択問題などがすぐできます。
また、この性質と静止摩擦係数の図形的意味とを組み合わせると、難問の答をスパッと
見抜くこともできます。
力のモーメントの図形的な意味については、物理のエッセンスでも説明しています
ので、持っている人は見てみるとよいでしょう。
○物理のエッセンス
http://phys-yobiko.com/gakusan/2007/04/post_13.html