さて、今回は、「ドップラー効果の公式」について、考えてみたいと思います。
■ドップラー効果の公式は、暗記すべき?
皆さんは、ドップラー効果の公式とどのように付き合っていますか?
f’=(V+v)/(V+u)・f
などと覚えて、あとは、人が動く向き、音源が動く向きにあわせて、符号のつけ方も
暗記する。。
そういう形で、ドップラー効果の公式を暗記している受験生は多いです。
そのように暗記させている参考書もあります。
でも、問題を作っている側の立場で言えば、「公式を暗記してぽんと代入」して、
解いてもらいたくないわけです。
ですから、単に「公式を暗記している」人が解けないような問題を出題しようとします。
そのためによくやる手段は、「波長を書け」という問題を出題することです。
上の公式を暗記している人は、
λ=V/f’
なんて計算をしようとします。ここで、馬脚を現してしまうわけです。
ドップラー効果の式は、実は、簡単に作ることができます。
観測振動数 f=(相対音速)/(波長)
という式なので、波長と、相対音速がどのようになるのかを求めて、割り算すれば
よいのです。
波長は、音源の動きによって決まります。
相対音速は、観測者の動きによって決まります。
この2つをそれぞれ計算して、割り算する!
この方法で求めていくと、ちゃんと現象を理解して、求めることができます。
以前、ドップラー効果の式についてのたとえ話を作ったので、
こちらを読んでみてくださいね。
田原の物理
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