■摩擦力
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今回は、摩擦力について書いてみたいと思います。
摩擦力の問題を解くときには、まず、図を描いて、物体にはたらく図を書き込む
ことからはじめます。
(Step1)図に力を書き込む。
摩擦力を書くときに、みなさんは、
「垂直抗力の矢印を書いて、つぎに摩擦力の矢印を書いて。。」
というふうに書いていませんか。
僕は、その順番では書きません。
僕が摩擦力を書く順番は次の通りです。
(1)物体が静止しているときには、物体にはたらく力のベクトル和がゼロだから、
合力がゼロになるように、面からの抗力を書く。
(2)抗力を面に垂直な成分と平行な成分に分解し、垂直成分をを垂直抗力、
平行な成分を摩擦力とする。
摩擦力とは、「抗力の、面に垂直な成分」なんですよ。
この順番で書くようにすると、摩擦力の向きがどちらだか分からなくて、迷って
しまうことが無くなります。
(Step2)力のつりあいを立てる。
力を書くことができたら、次は、力の釣り合い式を書く成分ごとに書きます。
この式をといて、静止摩擦力と垂直抗力を求めます。
(Step3) 静止条件に代入!
次に、求めた、静止摩擦力と垂直抗力を滑らない条件
(静止摩擦力)(以下)μ×(垂直抗力)
μ:静止摩擦係数
に代入し、問題で問われている文字について整理すれば、出来上がりです。
物体が面に対してどちらにすべるか決まらないことがあります。
その場合は、どちらかの方向を「摩擦力の正の向き」として、式を立てます。
そのときの静止条件は、
|(静止摩擦力)|(以下)μ×(垂直抗力)
と絶対値がつきます。
普段から、「抗力」を書く習慣をつけていると、他にもよいことがあります。
次々回の「力のモーメント」のときに、また、抗力が役に立つ増ます。