志望大学の過去問(通称:赤本)の販売が始まっています。
受験生からは、
「赤本をいつ解いたらよいのか」
「何年分解いたらよいのか」
といった質問をよくされます。
今日は、「赤本の使い方」について、僕の考えを書きたいと思います。
[1]赤本は、何のために使うのか?
赤本の使用目的の一つは、「出題範囲・出題形式・出題傾向」を知ることです。
出題範囲で気をつけなくてはならないのは、原子分野の扱いです。
一部の大学を除いては、原子分野を扱わないか、扱う場合でも未習者に配慮した内容
にするということになっていますが、京都大学のように出題範囲に含めている大学も
あります。
志望大学で、どのようになっているかを確認しましょう。
出題形式では、次の2つをチェックします。
(1)マーク式・記述式・完全記述式
(2)問題数と試験時間
「完全記述式」というのは、東大や東北大のように「考え方の過程や、途中の式を書け」
と問題文中で指定されるタイプの出題形式です。
完全記述式の解答の書き方については、無料レポートの中で詳しく説明しましたので、
参考にしてください。
予備校講師がおくる物理学習法
無料ダウンロード → http://www.formpro.jp/form.php?fid=17238
出題傾向については、次の2つをチェックします。
(1)難易度
(2)出題の特徴
難易度は、「標準」「やや難」「難」と分類して、
「標準」「やや難」なら、標準レベル問題集をくり返しやる。
「やや難」「難」なら、標準レベル問題集を終えた後、ハイレベル問題集をやる。
「やや難」の場合、ハイレベル問題集までやるかどうかは、物理にかけられる時間量
によって判断します。
最後に、出題の特徴を見ます。
○空欄補充形式で、問題文で誘導していくタイプ
(京大、大阪大、北海道大など)
○見たことのない変わった問題を出題し、思考力を問うタイプ
(立命館大、中央大など)
出題範囲・出題形式・出題傾向を知ったら、次に、対策をたてます。
対策の立て方については、次回の記事で書きます。