まだ、物理の本当の姿を知らない人に
物理の本質を、易しく伝えたい!
1971年生まれで、茨城県の日立市出身です。
中学、高校と東京の公立校に通い、1年間の浪人の末、早稲田大学理工学部応用物理学科に入学しました。
その後、早稲田大学の大学院に進み、博士課程の3年目に中退しました。
専門分野は、複雑系の物理、自己組織化現象、生命科学です。
大学院生の時に、5年間、中高一貫の私立進学校で数学の非常勤講師をしていました。
大学院を中退後、予備校講師になりました。
現在は、大手、中規模、小さな塾の3箇所で物理の講義を担当しています。大手予備校では、東大・京大レベルのクラスを中心に担当し、そのクラスからは、毎年、難関大学への合格者が出ています。
また、全国模擬試験の作成メンバーとして、問題を作成したり、監修したりしています。旺文社の『蛍雪時代 臨時増刊号』への執筆も行っています。
このように、大学、大学院と物理の道に進み、物理を教えることを仕事としている僕ですが、高校時代は物理の成績は最悪でした。
教科書に載っている式が意味していることを理解したいと思って考えても、さっぱり理解できませんでした。だからといって意味も分からない公式を暗記するのも嫌だったので、定期テストは、毎回、悲惨な結果でした。
そんなわけで、結局、高校3年間、まともな点数を一度も取らずに卒業しました。
そんな状況を一変させたのが、予備校で出会った物理の講義でした。
そこでは、高校での授業と全く違って、微積分を使って、原理から一つもごまかさずに説明していくのです。
毎回が、感動の連続でした。
僕の3年間は、一体、何だったのだろうと正直思いました。
高校生を取り巻く状況は、僕が受験生だった頃から20年近くたった今も、あまり変わっていません。
「物理の姿」を大きく誤解したまま、予備校へ入ってくる受験生がとても多いです。予備校では、文部省のカリキュラムに縛られずに自由に物理を教えることができますので、そこでは、物理の本質を伝えることができます。
「物理Web講座」を始めたきっかけは、予備校の教室にとどまらず、インターネットを通して、その状況を少しでも変えていけるような仕事をしたいと思ったことでした。
2005年度にスタートした「物理Web講座」の昨年度の受講者は、1000人を超えました。また、メールマガジンの読者は、のべ、5000人以上になります。
2006年4月には、『微積で楽しく高校物理がわかる本』を出版しました。
僕がこれまで試行錯誤の末に作り上げてきた講義が、「物理の姿」を誤解させられている高校生や、「本当の物理」を教えられずに高校を卒業してしまった大学生・社会人の方に役立てばと思っています。
僕自身も、受講生の皆さんとの関わりの中で、勉強していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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