みなさんのコメントより
物理を学ぶ上で困っていること
─────────────────────
▼私は生物で得点できない現状から物理に変えましたが、京大の問題を見たときに
手も足も出そうにないと思ってしまいます。
(田原より)
現在の自分にとってまだ到達していないレベルの問題を見れば、だれでも、
「手も足も出ないな」と感じてしまうと思います。
でも、自分の学力が上がってくると、いつのまにか「解ける問題」に変わってくるもの
です。
京大の問題は、難易度は高いですが、「よくある難問」が出題されます。
難問解法を体系的に学ぶと、かなりスムーズに解けるようになりますよ。
物理ネット予備校では、田原の物理(応用編)で、難問解法を体系立てて
扱っています。
▼頭の中に解法が体系化されていないこと。
(田原より)
このことを問題意識として持っている段階で、おおきな一歩を踏み出している
と思います。
物理の勉強のポイントは、まさに、解法を体系だてるということだからです。
さらに、解法と法則体系が絶妙に絡み合っているのが物理の魅力です。
まず、法則がどのような体系になっているのかを学ぶ。
次に、法則体系に基づいて、解法を整理する。
この順序で勉強していけばよいと思います。
▼難しい問題になると歯が立たなくなってしまう。
(田原より)
「難しさ」は、いくつかの種類に分類できます。
「2つ以上の物体が同時に動く難しさ」を例に挙げてみましょう。
この難しさを解消するために、いくつかのやり方が考えられています。
主なものは、次の3つです。
(1)一つの物体に固定した座標系で考え、慣性力を導入する。
(2)重心運動と相対運動に運動を分解する。
(3)v−tグラフで図形的に解く。
このように頭の中が整理されていて、問題に応じて、(1)〜(3)の
うち、適切な解法を選択して解くというのが、難問が解けるという状態です。
難問解法を学ぶ段階、解法選択の判断力の段階、どちらの段階で躓いている
のかが分かれば、先に進むことができますよ。
▼基本的な所を理解していないので、そこから始めたいと考えています。
(田原より)
基本がしっかり固まると、標準問題くらいまでは、簡単に解けるようになります。
数式と、自然現象のイメージとをしっかりと対応させながら勉強してみてください。
▼独学で物理を学ぼうと思ったのですが、想像以上に難しく、
理解がうまく出来ません。
(田原より)
物理独特の、「数式と現象との対応」のところが、独学するときに躓きやすい
ようです。
数学と同じような数式を使っているのに、勉強の仕方は全く違います。
「物理を勉強するコツ」をつかめれば、独学でも可能だと思います。
図を描いたり、グラフを書いたりして、このイメージが、なぜ、この式で表される
のか?ということを考えることが、理解への第一歩です。
基本編の無料講座では、物理とは
どういう学問なのか、ということを田原が語っています。
それをきけば、物理のイメージがつかみやすくなるかもしれません。
▼電気や磁気や熱の分野のイメージがつかないので、理解しにくい。
(田原より)
これらの分野は、力学に比べて、現象のイメージを描きにくいですね。
電気については、「微積で楽しく高校物理(電磁気編)」の第1講の無料講座で、
電場と電位が、なぜ重要なのかを詳しく話しましたので、参考にしてみてください。
http://phys-yobiko.com/muryo0.html
▼自然現象を見て、それを解明しようとした時、ニュートン力学全般について知識が
無いな、と感じています。
(田原より)
そうですね。肉眼で見える現象の多くは、ニュートン力学で説明できますので、
ニュートン力学を理解すると、自然に対する見え方が変わってくると思います。
みなさん、コメントありがとうございました。