受験者数 平均点
理科総合B 17,614 61.31
生物 176,766 57.64
理科総合A 33,472 48.00
化学 199,951 64.21
物理 142,233 64.55
地学 26,841 59.68
この平均点を見て、どのように感じましたか?
理科総合AもBも、特に平均点が高いというわけじゃないかと思ったかもしれませんね。
でも、平均点というのは、年によって変動するのであまりあてになりません。
問題を作成する側は、科目によって大きな差が出ないように平均点が6割くらいになるように難易度を設定します。前の年、平均点が高いと、「6割になるように、もう少し難しくしよう」と考えて、翌年に難易度が上がったりします。
ですから、多少のぶれはあるものの、どの科目も、長期的に見れば、平均点は6割程度になります。
では、平均点ではなく、何を見れば科目による難易度の違いが分かるのかというと、ずばり、
理系の受験生が含まれる割合
物理Iの受験者は、ほとんどが理系です。
ですから、理系の平均が6割だと思ってよいです。
化学Iの受験者は、ほぼ半数が理系です。
理系の平均が7割、文系の平均が5割、全体で6割といったイメージです。
生物Iの受験者にも、医療看護系の理系受験者が一定数含まれます。
理系の平均が7割、文系の平均が5.5割、合計6割といったイメージです。
それに比べて、理科総合AとBの受験者のほとんどは文系です。
ですから、文系の平均が6割になるように作ります。
このように考えると、問題の難易度が低くて、一番、点数を取りやすいのは
理科総合A/Bなのではないかということになります。